中村幸恵030142

中村幸恵「地方復興への取り組み〜平泉の文化遺跡を世界遺跡へ〜」

 

地方分権がますます進み、地方の自立が必要となっている社会で地域復興に向けてさまざまな活動が行われている。市町村合併の推進や雇用の確保、地域資源を生かした産業復興などがある。その中で、私の出身地岩手の平泉町で取り組まれている平泉文化遺産の世界登録に向けた活動についてその内容と今後世界遺産に登録されるために必要とされることについて触れていきたいと思う。世界遺産は三つに分類することができる。すぐれた普遍的価値をもつ記念工作物、建築物群、遺跡(文化的景観含む)などの『文化遺産』と鑑賞上、学術上、保存上顕著な普遍的価値を有する地形や生物、景色などを含む地域などの『自然遺産』そして文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えている遺産である『複合遺産』である。平成167月末の調査では、788件(文化遺産611件、自然遺産154件、複合遺産23件)もの世界遺産が存在する。『平泉の文化遺産』は、浄土庭園を中心とした文化的景観で世界文化遺産登録を目指している。登録を希望しているのが景観であり、国内では建築物等の世界遺産がほとんどであるため初の試みである。このように世界遺産に登録することでどのような効果が生まれるのか、また登録されたあとに起こってくる課題についてもみていきたいと思う。

 

 

一関地方振興局ホームページ    http://www.pref.iwate.jp/~hp3501/

平泉の文化遺産          http://www.iwate21.net/hiraizumi/top.html